研修当日は、お手元の業務PCで Java と Python の小さなプログラムを動かし、GitHub Copilot に手伝ってもらいながら不具合を直していきます。事前に準備するのは、VSCode と実行環境、Copilot 拡張、配布素材の展開の4点と、オンライン受講のための Zoom 接続確認です。
準備するのは次の4つです。GitHub Copilot は普段の業務で使われている前提のため、多くの方は確認だけで完了します。
| 準備物 | 用途 | 確認の目安 |
|---|---|---|
| VSCode + Java 拡張 | Java の演習を書く・動かす | 拡張パックが入り、.java を開ける |
| JDK 21 以上(LTS)推奨 | Java の実行環境 | java -version が 17 以上を返す(21 以上を推奨) |
| Python 3.12 以上 | 補助演習(ログ整形)の実行環境 | python --version が 3.12 以上を返す(3.10 以上でも可) |
| GitHub Copilot 拡張 | コード補完・Chat・エージェントモード | VSCode 右下に Copilot アイコンが出る |
演習で使う Java プロジェクトは、ビルドツールがなくても VSCode の Java 拡張だけで実行できます。Git の操作も必要ありません。配布素材は ZIP でお渡しします。
エディタとして VSCode を使います。すでにお使いの場合は最新版に更新し、Java と Python の拡張を追加してください。
お持ちでない場合は code.visualstudio.com から入手してインストールしてください。すでにお使いの場合は、ヘルプメニューから更新を確認し、最新版にしてください。
左側のアクティビティバーで拡張機能アイコンを開き、検索欄に「Extension Pack for Java」と入力してください。Microsoft が提供する拡張パックをインストールします。これ1つで、言語サポート(Red Hat)・デバッガ・テストランナー・プロジェクト管理・IntelliCode など、Java の実行に必要な拡張がまとめて入ります。Java ファイルの main メソッドの上に出る「Run」「Debug」リンクは、この拡張パックが入っていて初めて表示されます。入っていないと実行ボタンが出ないので、必ずインストールしてください。
同じ手順で「Python」(Microsoft 提供)拡張も検索してインストールしてください。補助演習の Python スクリプトで使います。
「Extension Pack for Java」を検索してインストールします。拡張機能パック(6)に、実行・デバッグ・テストなどがまとまっています。
拡張のインストール後は、VSCode を一度終了して再度起動すると、機能が安定して読み込まれます。
Java を動かすには JDK が必要です。すでに入っている場合はバージョンを確認し、なければ導入してください。
ターミナル(Windows はコマンドプロンプトまたは PowerShell、Mac はターミナル)を開き、次を実行してください。
表示された数字が 17 以上であれば、この章はスキップして次へ進んでください(21 以上を推奨)。
入っていない、または 17 未満だった場合は、Microsoft Build of OpenJDK から JDK 21 以上(LTS)のインストーラを入手してください。ダウンロードページでは 21 または 25 を選びます。OS に合わせて選び、画面の指示どおりに進めれば完了します。
インストール後、ターミナルを開き直して再度 java -version を実行し、17 以上が表示されることを確認してください。VSCode を起動中の場合は、一度終了してから開き直してください。
複数の Java が入っている環境では、古いバージョンが優先されることがあります。その場合は VSCode の設定で使用する JDK を 17 以上に指定できます。当日のサポートでも対応しますので、無理に切り替えようとせず、状況をメモしておいてください。
補助演習で短い Python スクリプトを動かします。多くの環境にはすでに入っていますが、バージョンだけ確認してください。
ターミナルで次を実行してください。環境によっては python3 --version の場合があります。
3.12 以上が表示されれば準備完了です(3.10 以上でも可)。入っていない場合は python.org/downloads から最新版を入手してください。Windows のインストーラでは「Add python.exe to PATH」にチェックを入れてください。
Copilot は普段の業務で使われている前提です。研修では補完に加えて Chat とエージェントモードを使うため、これらが有効になっているかを確認します。
VSCode の拡張機能で「GitHub Copilot」と「GitHub Copilot Chat」が両方インストール済みで、有効になっていることを確認してください。入っていない場合は拡張機能から検索して追加してください。
VSCode 右下のステータスバーに Copilot のアイコンが表示され、会社のアカウントでサインイン済みになっていることを確認してください。サインインを求められた場合は、業務で使っている GitHub アカウントで進めてください。
Copilot Chat のビューを開き、画面下部のモード選択(ドロップダウン)に「Agent」が表示されることを確認してください。エージェントモードは VSCode 上で複数ファイルの編集やコマンド実行をまとめて進められる機能で、午後の不具合調査で使います。
エージェントモードや Chat は、組織の GitHub Copilot 管理ポリシーで利用可否が制御されています。ドロップダウンに「Agent」が出ない、Chat が開けないといった場合は、社内の Copilot 管理者にポリシーの確認をご依頼ください。研修当日までに解決しない場合も、補完と Chat だけで進められる代替手順を用意しています。
業務の GitHub Enterprise Cloud は SSO と IP アドレス制限のもとで運用されていると伺っています。制限の対象外のネットワークからは Copilot にサインインできないことがあります。研修当日に参加されるのと同じネットワーク環境(業務ネットワークや VPN)で、事前にサインインと Chat の起動まで確認しておいてください。
演習で使う Java プロジェクトと Python スクリプトは ZIP でお渡しします。研修前日までに展開して、フォルダを開けるところまで確認してください。
配布された nid-copilot-handson_受講者用.zip を、デスクトップなど分かりやすい場所に展開してください。Windows は右クリックから「すべて展開」、Mac はダブルクリックで展開できます。
VSCode のファイルメニューから「フォルダーを開く」を選び、展開した nid-copilot-handson_受講者用 フォルダを開いてください。Java 拡張が読み込まれると、しばらくして左下に読み込み完了の表示が出ます。
フォルダの中に java-inventory、python-aux、hints、_reference_完成形 があることを確認してください。
VSCode でフォルダを開いたところ。左サイドバーに 4 つのフォルダ・ファイルが並んでいれば展開は完了です。
答え合わせ用の完成形が入っています。先に見てしまうと、Copilot に問いを立てて調べる練習になりません。研修が終わってからの復習用としてお使いください。
最後に、配布した Java プロジェクトが手元で動くことを確認します。研修ではこのプログラムに含まれる不具合を Copilot と一緒に直していきます。
VSCode で java-inventory/src/main/java/com/example/inventory/Main.java を開いてください。ファイル内の main メソッドの上に「Run」「Debug」というリンクが表示されます。
「Run」をクリックすると、画面下部のターミナルでプログラムが実行されます。
実行すると、日付の読み取りでエラー(例外)が出て、台数が表示される前に止まります。これは想定どおりです。研修の中で、なぜ止まるのかを Copilot と一緒に調べていきます。エラーが出た画面はそのままで構いません。
main メソッドの上に出る「Run」をクリックすると実行できます。このリンクは Extension Pack for Java(SETUP 02)が入っていると表示されます。
このプログラムには研修用の不具合が意図的に仕込まれています。エラーが出ても壊れたわけではありません。「Run」まで進めれば動作確認は完了です。
まず SETUP 02 の Extension Pack for Java が入っているかを確認してください。これが無いと「Run」リンクは出ません。入っている場合は、VSCode を開き直すか、左下に出る Java プロジェクトの読み込み完了を待ってから再度試してください。それでも出ないときは、当日のサポートでご一緒に確認します。
答え合わせ用の _reference_完成形 にも同じ Main が入っているため、まれにこの表示が出ることがあります。配布フォルダの設定(.vscode/settings.json)で _reference_完成形 を読み込み対象から外してあるので通常は出ませんが、もし出たときはコマンドパレット(Windows: Ctrl+Shift+P / Mac: Cmd+Shift+P)で「Developer: Reload Window」を実行してください。実行するファイルが java-inventory 側の Main.java であることも確認してください。
研修はオンライン(Zoom)で実施します。当日に音声・画面のトラブルで時間を失わないよう、事前にテストをお願いします。
ブラウザで zoom.us/test を開き、「参加」を押してテストミーティングに入ってください。
スピーカーとマイクのテスト画面で、音が聞こえること、自分の声が拾われていることを確認してください。
当日は VSCode と Zoom の画面を切り替えながら進めます。モニターが2枚ある方は Zoom と VSCode を左右に分けておくと演習がスムーズです。1枚の方はウィンドウを半分ずつ並べる配置をお試しください。
質問はチャット欄でも音声でも受け付けます。マイクが使えない環境でも受講に支障はありません。
準備でつまずいたときの確認ポイントをまとめます。前日までに解決しない場合も、当日の冒頭でサポートしますのでご安心ください。
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
java -version が見つからない | JDK のインストールが完了しているか、ターミナルを開き直したか |
| VSCode で Run リンクが出ない | Extension Pack for Java が有効か、プロジェクトの読み込みが完了したか |
| Copilot にサインインできない | Copilot にサインインできるネットワーク(業務ネットワークや VPN)か、SSO・IP 制限の対象外になっていないか |
| Chat に Agent が出ない | 組織の Copilot ポリシーで有効化されているか(管理者に確認) |
java -version が 17 以上を返すpython --version(または python3 --version)が 3.10 以上を返す当日の冒頭にも確認の時間を設けます。どうしても解決しない項目があっても、講師の画面を見ながら進められるようにしますので、そのままお越しください。